那珂川町発の観光プログラムが進行中です!

2017.4.28 金

那珂川町発の観光プログラムが進行中です!

那珂川町発の観光体験プログラムを
企画するJTBチーム!
どんなコンテンツが生み出されるのかを
ひと足先にお聞きしました。

 

2016年にスタートした那珂川町の魅力を発信して、まちの交流人口を増やしていくための観光プロモーション事業。町の委託を受けて、企画・運営を手がけているのがJTBを中心としたメンバーのみなさんです。今回は、そのなかのお二人のメンバーに、どんな企画が、どう進んでいるのかを一足先にお聞きしてみました。

 

 

まず、旅行会社のJTBと那珂川町の縁を結んだのがJTB福岡支店の鳥井浩志さん。鳥井さんは、今回のプロジェクトの取りまとめ役です。JTBといえば、海外や有名観光地の旅を斡旋する旅行会社というイメージですが、これからの事業として「自分たちの視点をもって旅を企画する」や、「旅先に送り届けるだけでない着地型のコンテンツづくり」などにも積極的に取り組んでいます。

 

 

実は、鳥居さん、もともと営業として那珂川町に足を運ぶことがあったそう。そんな中、那珂川町のことが何となく気になっていたようで、社員研修として行われた観光まちづくり研修で、那珂川町をテーマに企画を考えたこともあったとか。そんな思いのもとに役場へ足を運ぶ機会が増えたことで、今回のプロジェクト受託までにつながっています。

一方、観光プログラムづくりを担当する「森の新聞社」の森千鶴子さんは、地域コンサルタントとして九州を拠点にさまざまな地方で活躍されています。もともと、フリーランスのライターとして自治体などの仕事を多く担当されていましたが、「書くだけでなく地域のために何かできないか?」と、もう一歩踏み込んだ関わりをもった活躍の場を広げられています。得意とされるヒアリングをもとに、まちの魅力や人の力を引き出し、つなげるといったコンサルタント的な立場で尽力されています。

 

 

この二人が先導をとって進める今回の観光プロモーション事業は、観光を通してまちづくりを推進していく企画です。そもそも事業をスタートする際に課題としてあげられていたのが、“那珂川町の良さが外に伝わっていない、見えていない”ことでした。

実際にお二人とも、町に足繁く通うようになって見えてきた魅力があるそうです。例えば、“福岡市からすぐ”や“博多駅から8分で行ける”といった利便性の良さ。その一方で、どこかゆったりしていて豊かに暮らせるという土地の魅力。また、田舎的な風情もあれば、若い人たちが活躍する新しさもある。その混在感も独特。とりわけ、移住してきた方の話を聞くとそういう側面が見えてきたそうです。

 


 

しかし、なかなかその魅力が伝わっていないのも現実。博多南線を利用しなければ新幹線の便利さもわからないし、鉄道好きでなければ車両基地があるのもわからない。車で通りすぎるだけでは自然の豊かさもわからない。今回の事業を通して観光プログラムをつくることで、「町の魅力の正しい理解を図れれば」とも語ります。

ここで通常なら、「観光のプロJTBだから、その視点で斬ったプログラムが提案される」と、思ってしまいそうですが……。今回のプロジェクトでは、あくまでも主役は那珂川町に関わる人たち。町の有志と一緒につくる観光プログラムが進められています。

 

 

その理由を、3つあげてくれました。
1つは、本当の意味で那珂川町の理解者になってもらえるお客さまに来て欲しいこと。2つ目に、那珂川町に興味をもってくれる方、さらに言うなら住んでみたいと考えている方々に、お試し定住的なプログラムを提案していきたいこと。そして、最後に長期ビジョンとして町の人たちの仕事になるような発見につなげたいこと。そのためには、住んでいる方、町に関わる方が、本当に魅力と感じる那珂川町の発信を大切にしていきたいと思っているそうです。

 

 

具体的なプロセスとしては、定期的に観光まちづくり会議を開催。歴史ボランティアの方やカフェ経営者、陶芸家や区長さん、農家の方など、現時点で観光プログラムづくりに興味をもっていただいているみなさんに時間を割いて集まっていただいています。まずは、みんなで那珂川町のいいところを語りあったり、コースを検討してみたり、実際に現地を巡ってみるようなステップを繰り返しているそうです。そのなかで、現段階で見えてきたのが今回のプログラムテーマを「暮らしの体験」にしようという方向性です。

 

 

今後のスケジュールとしては、10月をメドにみんなでアイデアを出し合ったプログラムを、具体的にカタチにするトライアルウィークを開催する予定。また、それを再度練り直しながら、町の内外を問わず、定期的に、那珂川町の暮らしの良さを実感できるような「暮らし体験プログラム」を作っていくとのことです。町の皆さんへのプログラム発表会も計画中とのこと。今後の動きに、期待したいですね。


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