#油津視察02 油津商店街の今〜まち歩き編〜

2016.3.25 金

#油津視察02 油津商店街の今〜まち歩き編〜

油津視察レポート02は、油津まちあるきをご紹介します。

#視察01でもご紹介しましたが、油津は堀川運河を中心に林業で栄えた港町。
商店街を抜ければそこは堀川運河。
まちを歩けば、どこからともなく磯の香りが漂ってきます。
「折角なんで、まちの歴史も堪能してください!」と
忙しいなか木藤さんが案内をかってでてくれました!!

 

horikawaunga
昔の栄華がまちのあちこちに感じる堀川運河散策へ

 

まちの顔となっているのが堀川運河。
もともとは飫肥杉を運ぶためにつくられたそうですが、
川辺の風景を見ていると日常の暮らしに
欠かせないものになっているのが伺われます。

 

DSC02513
裏口を抜ければすぐ川へ。日々の暮らしと川が一体な住まい

 

日本映画「男はつらいよ 寅次郎の青春(第45作)」のロケ地としても有名。
今にも寅さんが鞄を抱えてその角曲がってきそうな
古き良き時代の日本の風景がそこかしこに残っています。

 

DSC02508
寅さんロケ地となった場所は今も観光客が多く訪れるそう

 

堀川運河を東に抜けて昔ながらの町並みのなかに、
格段と趣を放つ煉瓦の建物が見えてきます。
「赤レンガ倉庫」と名づけれた建物は大正10年の建設。
文化庁の登録有形文化財にも登録されるモダンな建物です。

まちのにぎわいの衰退と共に老朽化した建物は、
まちづくりのシンボルとして再生される予定でしたが、
資金難にぶち当たり、売却となってしまう予定でした。
そこで、立ち上がったのが地元の有志たち31人。
自らの身銭を切って建物を残したのだとか・・・。

 

DSC02518
経た時をその深みに変えている赤レンガの建物

 

その話を熱く語る木藤さんを見ていると
「まちを愛する地元民の思い」まで、
しっかり受け継がれているのを感じます。

「油津赤レンガ館」として生まれ変わった建物の2階は
なんとコワーキングスペースとして使われています。
都会ではすっかりお馴染みのコワーキングですが、
まさか油津で出会えるとは!と、驚きを隠せなかったのですが、
いやいや、時代は地方も拠点にできる新しい働き方到来の時代です。

 

コワーキングDSC02525
高い天井のオシャレなコワーキングスペース。IT企業とテレワーク契約を結ぶ子育て主婦などの利用も見込んでいるそう

 

現に、宮崎に本社を移転したあの有名IT企業も
コワーキングスペースの年間契約を結んでいます。
このアイデアは、こととば那珂川でも大いに参考になりそうでした!

 

DSC02531
朝ドラの舞台にもなった酒造施設。連なる格子窓が印象的

DSC02539
市の有形文化財にも指定される杉村金物店。なんと1階は今も現役の店舗

 

他にも、まちの栄華を物語る建物があちらこちらに。
こうした古い建物が、新しいまちのなかでどう再生していくのかも期待大。
小雨の降るなかでしたが、
油津のまちの底力を感じる一時となりました!

 


関連記事


この記事を書いた人


このイベントに関わっている人

TOP