【Report】那珂川ローカルベンチャースクールvol.1を開講しました

レポート

2017.3.7 火

【Report】那珂川ローカルベンチャースクールvol.1を開講しました

2月18日(土)、
第1回目となる「那珂川ローカルベンチャースクール」を開講しました。

「つながる。ひろがる。はじまる。」をキーワードに平成27年7月から
那珂川町のまちづくり拠点として活動を展開してきた「こととば那珂川」。

那珂川町は国勢調査確報値5万人を突破し、
これから市政に向けてますますの発展を図っています。

観光や移住定住促進などの取り組みが活発に行われる中、
働くことと暮らすことは切っても切り離せません。

 

 

今回は『くらしと仕事』のあり方について、
前半では事例紹介、後半では実際に「那珂川町」をテーマとしてアイデアを考えながら、
ソーシャルビジネス、ローカルビジネスについて学びました。

 

 

今回の講師を務めていただいたのは福岡移住計画ディレクターの鎌苅竜也さん。
地域の遊休資産を活用した場作りやシェアオフィスの運営を担当しています。

参加者は那珂川町でお店を経営されている方や、まちおこしに携わっている方、
これから町で何かをしたいと考えている方、熊本から那珂川町に移住される予定の方(!)
そしてそのお友達など20名。

 

 

前半の鎌苅さんによる「事例紹介」では、
地方からはじまるこれからの暮らしと働き方についてのお話を伺いました。

移住者が必要とする3つの要素「居」「職」「住」をどれだけ発信できるか。
人生100年時代と言われる現代で、自分を活かして日々を楽しみながら
自分のために働くためにはどうすればいいのか。

 

 

 

タイタニック型(大きなサービスや大きな企業を経営者が支えるかたち)の経営形態では、価値観共有が難しく意志合意の形成スピードも遅くなってしまう、またコスト負担も重く、特徴づくりもしにくいかたちになっています。

しかし、「組織を維持するために働く時代は終わる」と鎌苅さん。

一方、小型船団型(小さなサービスや小さな企業が集まってそれぞれの強みを活かし補い合うかたち)だと、価値観の共有もしやすく意志合意の形成スピードも早くなり、コスト負担も軽く、特徴づくりもしやすくなります。

生産性の向上に向けた働き方の改革や、場所を選ばない働き方の可能性を考えることが
必要になってきています。

実際の事例では福岡市今宿のSALTや糸島市芥屋のRISE UP KEYA、
佐賀県武雄市のMABOROSHI VILLAGE、茨城県久慈市大子町のdaigo frontなどの例を
ご紹介いただきました。

 

 

 

前半終了後、”こととばのば”で昼食タイム。
那珂川町の食材を盛り込んだ特製弁当を食べながら参加者同士の交流を行いました。
おいしい食事に会話もはずみます。

 

 

「和どころ美はら」さんにご協力いただいたこちらの特製弁当には
那珂川町で採れた野菜や、郷土料理のかしわご飯も。

 

 

後半では参加者に4人1組の5グループに分かれてもらい、
実際に那珂川町をテーマに様々なアイデアを出し合いました。

 

 

まず最初のテーマは那珂川町の「課題」について。
グループ内で1人1分ずつ発言してもらい、代表者にどんな意見が出たのかを
発表してもらいます。

どのチームも真剣に意見を出し合い、「情報が統一されていない」「地元のことを知らない」「人が集まって、人口が増えた後のまちづくりはどうするのか」「宿泊施設、繁華街がない」「駅からのアクセスが悪い」といった課題がでてきました。

 

 

 

次に那珂川町の「魅力」について。
先ほどの意見交換ではずみもついたのか、時間になってもまだまだ言い足りないといった
様子が伺えました。しかしそこは時間厳守。

「子育て環境がいい、イベントなども多い」「歴史が深い」「自然がたくさんある、災害が少ない」「福岡都心部へのアクセスがいい」「農業や工芸品は那珂川ブランド」といった魅力が次々と見つかりました。

 

 

 

最後に、先ほどの「課題」「魅力」を踏まえて、
「那珂川町をより魅力的な町にするために必要なモノ・コト」を
できるだけ具体的に考えてもらいました。

途中で中間報告を挟み、
他のグループの発想も取り入れながらアイデアをまとめていきます。

 

 

 

『ゲストハウスをつくりたい人のゲストハウス』や『みなさんの「困った!」を解決するまちの人材バンク』、『ヒッチハイク・プロジェクト』『中ノ島リゾート』『宿と情報を提供する「ここから那珂川」』など、グループごとにおもしろいアイデアをたくさん発表してもらいました。

ただアイデアだけで終わらせるのではなく、実際に運営するにあたって、どういった方法で発信していくのか、事業として収入を得るための方策など各々の強みを活かしたプレゼンが行われました。

 

 

 

終了後の懇親会では、こちらも那珂川町の魅力を感じてもらう仕掛けがいっぱい。

高木さんのかしわおにぎり、なかがわ市場うしじまの豚味噌にハンバーグ、那珂川産の野菜のサラダ、坂井農園の採れたてアスパラ豚バラ巻きも。さらにNANACAFEのベーグルやCHES SASAHARAの焼き菓子、宮崎県日南市油津から木藤さんにキンカンの差し入れもいただきました。

 

 

 

 

 

那珂川町についてみなさんが感じている課題や魅力、
そしてたくさんのアイデアたちが次々に飛び出し、なかなか話も尽きなかった
今回の「那珂川ローカルベンチャースクール」。

鎌苅さんはじめ、参加していただいた方々、今回は参加できなかったけれど応援してくださっていたみなさん、本当にありがとうございました。

 

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