油津視察レポート02は、油津まちあるきをご紹介します。
#視察01でもご紹介しましたが、油津は堀川運河を中心に林業で栄えた港町。
商店街を抜ければそこは堀川運河。
まちを歩けば、どこからともなく磯の香りが漂ってきます。
「折角なんで、まちの歴史も堪能してください!」と
忙しいなか木藤さんが案内をかってでてくれました!!
まちの顔となっているのが堀川運河。
もともとは飫肥杉を運ぶためにつくられたそうですが、
川辺の風景を見ていると日常の暮らしに
欠かせないものになっているのが伺われます。
日本映画「男はつらいよ 寅次郎の青春(第45作)」のロケ地としても有名。
今にも寅さんが鞄を抱えてその角曲がってきそうな
古き良き時代の日本の風景がそこかしこに残っています。
堀川運河を東に抜けて昔ながらの町並みのなかに、
格段と趣を放つ煉瓦の建物が見えてきます。
「赤レンガ倉庫」と名づけれた建物は大正10年の建設。
文化庁の登録有形文化財にも登録されるモダンな建物です。
まちのにぎわいの衰退と共に老朽化した建物は、
まちづくりのシンボルとして再生される予定でしたが、
資金難にぶち当たり、売却となってしまう予定でした。
そこで、立ち上がったのが地元の有志たち31人。
自らの身銭を切って建物を残したのだとか・・・。
その話を熱く語る木藤さんを見ていると
「まちを愛する地元民の思い」まで、
しっかり受け継がれているのを感じます。
「油津赤レンガ館」として生まれ変わった建物の2階は
なんとコワーキングスペースとして使われています。
都会ではすっかりお馴染みのコワーキングですが、
まさか油津で出会えるとは!と、驚きを隠せなかったのですが、
いやいや、時代は地方も拠点にできる新しい働き方到来の時代です。
高い天井のオシャレなコワーキングスペース。IT企業とテレワーク契約を結ぶ子育て主婦などの利用も見込んでいるそう
現に、宮崎に本社を移転したあの有名IT企業も
コワーキングスペースの年間契約を結んでいます。
このアイデアは、こととば那珂川でも大いに参考になりそうでした!
市の有形文化財にも指定される杉村金物店。なんと1階は今も現役の店舗
他にも、まちの栄華を物語る建物があちらこちらに。
こうした古い建物が、新しいまちのなかでどう再生していくのかも期待大。
小雨の降るなかでしたが、
油津のまちの底力を感じる一時となりました!