#油津視察01 那珂川出身 木藤亮太さんが仕掛ける油津商店街の今

2016.3.15 火

#油津視察01 那珂川出身 木藤亮太さんが仕掛ける油津商店街の今

【油津商店街 視察レポート01 〜プロローグ編〜】

2016年3月6日から二泊三日で
宮崎県日南市の油津(あぶらつ)へ視察へでかけました。

車で片道およそ5時間かけて会いに行きたかったのが、
那珂川町出身の木藤亮太(きとう りょうた)さん!!
現在、油津の商店街活性化プロジェクトで
テナントミックスサポートマネージャーという肩書で奮闘されています。
実は、2年半前に全国で大々的に公募されたのですが、
応募数333名のから見事選ばれた一人。
(333分の1の確率は、なんとAKB総選挙で1位に選ばれることより難しいそうです!!)

 

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このやわらかな笑顔の人物が木藤さん。もともとは、那珂川町育ち

 

油津は、かつて「東洋一のマグロ基地」として、
そして堀川運河を中心に林業(飫肥杉=おびすぎ)で栄えた港町。
30~40年前の商店街は歩くと肩がぶつかるほどのにぎわいだったそうですが、
木藤さんが就任した当時は人影すらなく、
いわゆる地方のシャッター商店街だったそうです。
ミッションは、4年の任期の間にこのシャッター街に20店舗をオープンさせること。
木藤さんの名刺には、20個の星が描かれていますが、既に14個の星が塗り潰されています。
そうです!既に14件の誘致ミッション完了というわけです。

待ち合わせは、『油津Yotten』。
商店街活性化の核となる多世代交流を目的として2015年11月に完成したばかりの施設。
木藤さんたちの活動の拠点でもあります。
元々スーパーだった建物を一部リノベーションした開放的なフリースペース。
地元産の飫肥杉(おびすぎ)がふんだに使われています。

 

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商店街に突如あらわれるモダンな建物。元スーパーの面影は残しながらもお洒落にリノベーションされている

 

『油津Yotten』と向かいあうように並んでいるのが『あぶらつ食堂』です。
屋台街のように飲食店街がひとつの建物のなかでゆるやかにつながっています。
現在、5店舗がテナントとして出店。中華もあれば、マグロもあるし、
ご当地名物地鶏も味わえるバラエティーに富んだ味の宝庫。
同じテーブルで食事をしながら色んなお店の味を楽しめるスタイル。
昼のランチはもちろんですが、夕飯はもちろん、
飲み会の場としても利用可能なスペースです。

 

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オープンわずかながら、昼も夜も集いの場として既に愛されている模様

 

正直なところまちを車でめぐっているときは、
人影をほとんど見かけることがなかったのですが、
到着したときはお昼どきは過ぎていましたが、かなりのにぎわい。
早速ですが、まちの勢いをじわじわと感じます!

 

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木藤さん、出張の疲れも見せずに元気に参上!

 

そんななか、颯爽とあらわれた木藤さん。
バックに広島カープのキャップ付けての登場です。
ちなみに、油津は広島カープのキャンプ地としても有名。
先月末まで、カープファン&選手で商店街もにぎわっていたそう。
『油津Yotten』の横にも、カープと油津の歴史を語るカープ館ができています。
ここの展示物のほとんどは、まちの方々の協力で展示されているそう。
どれもファンにはたまらないお宝グッズがズラリ揃っています!

 

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まちのあちらこちらにカープ!日南・油津でしか会えないカープの姿が

 

この日は、講演先の北九州から戻ったばかり。
商店街で働く人はもちろん、行き交う人、あぶらつ食堂でランチ中の方々
顔見知りのみなさんに、ものすごく元気に挨拶を交わしていきます。
こととばメンバーが、『あぶらつ食堂』でランチタイムをとる間にも
商店街を会議室にして早速、宮崎大学の方々と来期のまちづくりに向けてミーティング!!
木藤さん、とにかくパワフルです。

 

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油津のまちづくりに協力してくれる宮崎大学生との打ち合わせ。会議室は商店街

 

ランチを終えたメンバーは、商店街をしばし散策。
250m程の商店街には傘屋、ふとん屋、時計屋、下駄屋、
魚屋、写真館、洋服屋などが、空き店舗に交わり営業されています。
そんな昔からのお店のなかに、さま変わりしたお店、
新たに出店したお店が融合しています。
可愛らしいコンテナショップが並ぶ『ABURATSU GARDEN』もそのひとつ。
空き地にコンテナでつくった商店街には、スイーツ、パン、子ども服などが出店中。
ここだけ見ると「代官山みたいでしょう(笑)」と
木藤さんも自負するお洒落スポットになっています。

 

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コンテナを使ったユニークなショップは、若手の出店の機会を広げている

 

新しいものを導入しているだけが、油津の魅力ではありません!
『なおしぇるじぇ』というユニークな取り組みでは、
商店街にある専門店のみなさんにクローズアップ。
傘や時計、鼻緒の付け替えなどの修理、修繕できることを
「直せる と コンシェルジェ」の造語『油津なおしぇるじぇ』という名で
ユニットを組んでその魅力を再編集してPR活動しています。

 

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カープ選手も訪れるABRATSU COFFEEはパンケーキが看板メニュー。あまりの美味しさに写真を撮り忘れました!

 

かつて商店街の憩いの場であっただろう喫茶店『麦藁帽子』。
そのお店の面影をかなり残しながら復元されたABRATSU COFFEEは
まさに、老若男女でにぎわっています。
東京、福岡では若者たちが行列をなして味わっていそうな絶品パンケーキを
ご高齢の方も美味しそうにほうばる姿は、
まさにこのまちならではの風景と言えるのではないでしょうか!

変わらないことの安心感、新たに始めることの新鮮味を上手くミックスした
油津商店街の魅力にすっかり魅了されたこととばメンバー。

まだまだ、この視察の旅は続きますが詳しくは、
【油津商店街 視察レポート02 〜まちあるき編〜】
【油津商店街 視察レポート03 〜木藤さんの仕事に迫る編〜】
と続けさせていただきます!


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